カナダと日本の働き方の違い

カナダでカナダ人と働いて半年経ちました。日本の働き方とカナダの働き方は、とても異なります。

私は日本での経験が長いので、まだまだ日本スタイルが染み付いており、違和感を感じる部分もあります。ここではカナダスタイルの素晴らしいところ、そうでもないところをお話ししていきます。

残業

最も大きく重要な違いはこれ！

日本でデザイナーをしていたころは、上司が残っていると帰りづらい、定時で帰るなんてもってのほか、用事がある時の定時帰社も申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

しかし、カナダでは残業すること自体を申し訳なく思います。残業していることが恥ずかしいです。

仕事を時間内に終わらせられない自分に対してと、マネージャー達に処理してもらわないといけないからです。

クリエィティブ業界には締切が存在するので、もちろん長引かざるを得ない時はありますが、基本、残業はありません。

集中力

カナダのオフィスは、常に緊張感があります。いかに集中して仕事を早く終わらすかにみんな必死です。

それが例えランチ後のうとうとしそうな時間でも、いい意味で張り詰めています。

私はカナダに来て、仕事の効率がかなり上がりました。時間内に終わらせなきゃという思いと、さらに言語のこともあると思います。

私は英語が堪能ではないので、英語環境では英語用の脳を使う必要があります。仕事中にいきなり口頭での素早い指示もあるので、頭は常にフル回転です。

業務の振り分け

カナダでは、ポジションごとにきっちり業務が分かれています。ディレクターやマネージャーのポジションの人々がしっかりマネージメントして仕事を回してくれるので、業務と業務の間が空いてしまう、等ありません。

忙しいのは上司

日本では、役職ほどあまり仕事をせず、新人が走り回りがむしゃらに働く傾向にあると思います。

しかし、カナダでは役職ほど忙しくしています。

仕事の進め方

分かりやすいので、同じ日にデザイナーとして入社した隣の席のカナダ人A君と、根っからの日本人の私の働き方を比較してみます。

- わたし

プロジェクトが始まったら、自分なりに効率のいい方法を考え、必要なことのみ他の人に確認します。申し訳ないからディレクターの仕事をあまり邪魔したくない、という気持ちも少しあります。

- A君

なんでもすぐに確認します。プロジェクト開始時には、「僕はこれとこれとこれをこうしてこうする。それでいい？」と詳細をチェック。

終了時には、「jpgで見たい？png？画面で見たい？どうしたい？」みたいな。

私には、なんでそんな細かく聞くの？面倒じゃない？と思えてしまうこともあるのですが、すれ違いによるやり直しで時間をロスしないための働き方です。

日本人でもカナダで働くんだから、カナダ人のA君のスタイルじゃなきゃいけない、というわけではないと思います。

もちろん周りとの相性もありますが、結果が出ていればいいんです。ただ、異なるスタイルを尊重して認める必要はあります。日本スタイルで問題がなくても、欧米スタイルのいいところは取り入れていきたいですね。

気を揉むのは上司

縦社会の日本では、上司の顔色を伺いながら、タイミングを見計らって、、と気を使いますよね。

しかしカナダでは部下の私が上司に気を揉まれまくっています。。。

「今朝は機嫌悪そうだったけど、大丈夫？」

「忙しいところ邪魔してごめんね、ちょっといい？」

「ごめんね、もう邪魔するのはこれで最後だから！」

「いつも本当にありがとうね、ここで働いていてハッピー？」

など、常に言われています。私がどんだけ態度悪いんだって話ですがね。（深く集中するタイプなんです、本当ですよ）

先日ついに上司に、

「君がいなくなったら死んじゃう！」って言われました。。えー。

飲み会

カナダでは家族との時間を重要視し、仕事が終わればすぐ帰宅します。よって、私の会社では同僚との仕事後の飲み会は滅多にありません。

チームビルディングといった親睦会を定期的に開催しますが、私の勤める会社では数ヶ月に一度程度です。

これは会社によりけりだと思いますが、家族を優先することは変わりません。